ぎっくり腰急増中!急性腰痛症とは!?

2025年03月7日

「ちょっと前かがみになっただけなのに…」「くしゃみをした瞬間に激痛が!」

そんな経験はありませんか? 近年、ぎっくり腰になる人が急増しており、日常生活に大きな支障をきたすケースが増えています。

ぎっくり腰は正式には「急性腰痛症」と呼ばれ、突然の強い腰痛を引き起こす症状です。重いものを持ち上げたとき、カラダをひねったとき、くしゃみをしたときなど、何気ない動作がきっかけで発症することが多いのが特徴です。

近年では、運動不足や長時間のデスクワークによる筋力低下、ストレス、カラダの冷えなどが関係していると考えられており、現代社会において発症率が高まっていると言われています。

本記事では、ぎっくり腰の原因・正しい対処法・予防策について詳しく解説します。「いざという時の対策」だけでなく、「そもそもぎっくり腰にならないための習慣作り」もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください!

ぎっくり腰の原因

ぎっくり腰は、腰の筋肉や関節、靭帯などに急激な負荷がかかることで発生します。

主な原因として以下のようなものが挙げられます。

無理な姿勢や動作

重い物を持ち上げる際に、膝を使わずに腰だけで持ち上げる。 急にカラダを捻る。 長時間の前かがみ姿勢。

筋肉の疲労や柔軟性の低下

運動不足による筋力の低下。 過度な運動や労働による筋疲労。 加齢による筋肉の柔軟性の低下。

カラダの冷えや血行不良。寒い場所での作業や就寝。 長時間同じ姿勢でいることによる血行不良。

ストレスや睡眠不足

ストレスによる筋肉の緊張。 睡眠不足による疲労の蓄積。

ぎっくり腰になった時の対処法

無理に動かない

ぎっくり腰になった直後は、できるだけ動かずに安静にしましょう。無理に動くと症状が悪化することがあります。

痛みがひどい場合は冷やす

発症直後の腰は炎症を起こしている可能性が高いため、氷や冷却シートを使って15分ほど冷やすとイタミが和らぐことがあります。ただし、冷やしすぎには注意しましょう。

2日目以降は温める

イタミが少し落ち着いてきたら、血行を良くするために温めます。お風呂に浸かり温めましょう。

楽な姿勢をとる

横になって膝を軽く曲げ、クッションなどで腰を支えると楽になります。座るよりも、横になったほうが腰にかかる負担が減ります。

痛み止めを活用する

市販の鎮痛薬(ロキソニン、イブプロフェンなど)を服用することで、一時的にイタミを和らげることができます。ただし、根本的な治療ではないため、長期間の使用は避けましょう。

症状がひどい場合は医療機関を受診

整形外科や接骨院、整骨院で適切な治療を受けることが大切です。
排尿・排便障害などがある場合は、すぐに病院を受診しましょう。

温めるタイミングと冷やすタイミング

ぎっくり腰の直後、腰の中では炎症という名の「火事」が発生しています。火事が起きたときにまず必要なのは、「消火活動」です。つまり、炎症を抑えるために冷やすことが大切なのです。氷や冷却シートを使い、熱を鎮めることでイタミを和らげることができます。

しかし、2日目以降になると、今度は「鎮火した後の復旧作業」が必要になります。この段階では、血流を促して回復を助けるために温めることが効果的です。火事の後に水をかけ続けると復旧が遅れるのと同じように、炎症が落ち着いた後も冷やし続けると回復が遅くなります。

このように、ぎっくり腰の炎症を「火事」にたとえると、冷やすタイミングと温めるタイミングが分かりやすくなります。

ぎっくり腰を予防する方法

正しい姿勢を意識する

 ・重い物を持つときは、膝を曲げて腰に負担をかけないようにする。

 ・デスクワーク中は、背筋を伸ばして正しい姿勢を意識する。

腰周りの筋肉を鍛える

 ・腰や背中、腹筋を強化することで、腰への負担を軽減できます。

 ・プランクやスクワットなどの簡単な筋トレを習慣にする。

ストレッチで柔軟性を高める

 ・腰回りやハムストリング(太ももの裏)のストレッチを行う。

 ・毎朝、または就寝前にストレッチを取り入れる。

👇こちらがオススメのストレッチです!
〈大腰筋〉

カラダを冷やさない

 ・冬場は特に腰を冷やさないようにする。

 ・暖かい服装を心がけたり、カイロを使うのも有効。

ストレスを溜めない

 ・ストレスを感じると筋肉が緊張し、ぎっくり腰のリスクが高まります。

 ・適度にリラックスする時間を作り、ストレスを解消しましょう。

質の良い睡眠をとる

 ・しっかり睡眠をとることで、筋肉の回復を促します。

 ・寝具を見直し、腰に負担の少ないマットレスを選ぶのも重要です。

最後に

ぎっくり腰は突然やってくる厄介な症状ですが、正しい対処をすれば回復を早めることができます。
また、日頃から予防策を講じることで、再発を防ぐことも可能です。

・急に腰をイタメたら、まずは安静にする。

・イタミがひどい場合は冷やし、2日目以降は温める。

・イタミが続く場合は整形外科や接骨院、整骨院を受診する。

・正しい姿勢、適度な運動、ストレッチなどでぎっくり腰を予防する。

ぎっくり腰になったときは焦らず適切な対応をし、日々の生活習慣を見直して、腰に優しい生活を心がけましょう!

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