スポーツ障害「シンスプリント」
2024年10月20日

シンスプリントとは
シンスプリントとは、ふくらはぎ周りの筋肉が付着している脛の内側の骨膜を繰り返し引っ張ってしまい炎症を起こしてしまう症状のことをいいます。
別名「脛骨過労性骨膜炎」とも言い、よく走る競技の陸上部やサッカー部、野球部、バスケットボール部に起こりやすい症状で、脛骨(スネ)の下3分の1ほどの骨の際に痛みを感じます。

・走ると脛(すね)の際がズキズキと痛くなる
・走って後にズーンと痛みが出てくる
・走ると響くように痛みが出る
このような症状が出始めればシンスプリントかもしれません。
シンスプリントは放っておいて良くなることはほぼありません。
むしろ症状が悪化すると日常生活に支障が出るだけでなく難治性の疲労骨折になることもありますので注意が必要になります。
シンスプリントの原因

シンスプリントは主にスポーツ活動をしている中高生に多い症状です。
走る際に使う筋肉足回りの筋肉
・ヒラメ筋
・後脛骨筋
・長母趾屈筋
・長趾屈筋
・前脛骨筋
などの筋肉への負荷が強くなると炎症が起きてしまいます。
①運動量の増加

中学や高校に進級し部活に入ると今まで受験などで運動を休んでいたり、急にカテゴリーのレベルが変わることなどにより今までよりも負荷が大きくなります。
合わせて筋肉の柔軟性が低い場合ではその負荷に耐えられず、発症リスクが高くなります。
②偏平足や回内足
筋力が弱かったり柔軟性が低いと足関節のバランスが崩れてしまい、
偏平足(土踏まずがなくなる)や、回内足(足の内側がつぶれる)などになると、着地の際の衝撃を吸収できず脛(すね)に負担をかけてしまい、シンスプリントのリスクを高めてしまいます
②偏平足や回内足
・コンクリートなど硬い場所を長時間走る
・クッション性の低い固い靴でのランニング
・クッション性のない足の形(偏平足など)
これが環境要因として考えられます。
これに関しては、硬い場所を走らない、クッション性の高い靴を履く、インソールを入れる、偏平足に対してストレッチやトレーニングを入れる、などで対応が可能です。
シンスプリントを放っておくと?

シンスプリントは、最初では運動開始時にうずくような痛みを感じるようになりますが、次第に筋肉が温まり落ち着いてきて運動終了後にうずいてきます。進行すると痛みは引かず持続するようになり、さらには日常生活の歩く、階段の昇り降り、ジャンプ、つま先立ちなど日常生活動作の中で痛みを感じるようになってしまいます。
さらに悪化をしてしまうと、疲労骨折となってしまい、長期間の運動中止を伝えなくてはいけなくなります。
シンスプリントの施術法
当院7では、まず検査やカウンセリングをシンスプリントがどのレベルにあるのか徹底して行います。
シンスプリントはただのマッサージではよくなりません。
①アイシング

筋肉の引っ張りによって骨膜部に炎症が起きてしまっているので、炎症を抑えるためにアイシング処置を行います。
アイシングを行うことで炎症を抑えることができ、痛みを抑え込んでくれます。
ただは症状が完全になくなるまでは運動をするたびに炎症が起きてしまうので、自宅でもアイシングが重要です。
②i-care式シンスプリント施術
次に行うのは、筋肉や筋膜付着部を緩めていくことが大切になります。
ただ、普通にマッサージするだけでは緩めることができません。
筋緊張のバランスをみたり、緊張度の高い場所を的確に緩めることが大切です。
またなぜそこの筋肉が硬くなってしまったのかの原因。
足関節のバランス・足趾が使えていない・骨盤の歪み・姿勢不良等によって結果的に、足回りの筋緊張が生じ約なっていることが多いので問診・検査でその原因を見つけ出しアプローチしていきます。
③テーピング
シンスプリントは1日2日で良くなるようなものではありません。継続的な負担の軽減をしていかなくては再発を繰り返したりしていきます。
【テーピング】で筋肉をサポートすることで日常的にかかる負担を減らしていくことも重要です。
スポーツをするときはマストでつけてもらい、痛みが強くならないように補強していきます。
シンスプリントは時に軽視されやすく、重症化してからのご来院が多い状況です。
症状の出始めに施術をすれば、重症化することなく症状も収まってくれます。
もしスネの内側に痛みや違和感がありましたらお気軽に当院へご相談ください。
綾瀬駅西口徒歩1分